キネシオテープ

ヒトの体の動きを研究する学問を人体運動機能学＝「キネシオロジー」：kinesiologyと言います。
キネシオテープはその名の通り、ヒトの運動機能を補助する機能を持ったテープで、筋肉と同じぐらいの伸縮性を持っています。
このテープの目的は患部を固定するためではなく、伸びすぎた」「縮みすぎた」筋肉に沿って貼って患部の治癒を助けることが主な役目です。

キネシオテープは日本におけるカイロプラクティックの第一人者である加藤建造氏（日本オリンピック委員会 総務委員）によって1980年に日本で開発されました。
その後、1988年～日本女子バレーボールボールチームに正式採用され、相撲・野球・サッカー・ラグビーなどでプレーする著名な選手達に愛用されています。
国外でも、1997年のスプリングキャンプにおいて、メジャーリーグ7球団から承認。
今ではシアトルマリナーズを初め複数の球団が採用し、2001年以降は米国で医療保険対象となっています。

このテープの特徴として、ヒトの筋肉や皮膚とほぼ同程度の30～40％の伸縮性があげられます。そのためキネシオテープは「人工筋肉テープ」と呼ばれることもあります。
また身体に適度になじむフィット感も利点と言えるかもしれません。
当初は目立たないように皮膚と同じような肌色をしていましたが、近年はスポーツのチームカラーと同じ「カラーキネ」を使うケースも増えてきました。 イギリスの有名サッカー選手に使われる様子が全世界に発信されると、ファッションテープとも呼ばれるようになりました。