O脚は骨盤に原因がある!?骨盤矯正で治療は可能?
2019年05月10日
脚のラインが弯曲し、アルファベットのOの字のように見えるO脚。悩んでいる人は少なくありません。
実はO脚の原因は骨盤にある場合があります。今回はO脚の改善について、骨盤矯正の観点からみていきたいと思います。
O脚の原因
まずO脚を2つに大きく分けると、「治るO脚」と「治りにくいO脚」があります。
先に「治りにくいO脚」について説明します。
治りにくいと表現した理由は、骨の弯曲が強かったりするような骨格に原因があるからです。特に子供のころからずっとO脚の方が当てはまります。
曲がっている骨を大人になってからでは真っ直ぐにはできません。骨は赤ちゃんの時ほど柔らかく、大人になれば硬くなります。基本的に赤ちゃんの時は骨に弯曲があり、成長するにつれて真っ直ぐになります。ただ、この骨が真っ直ぐにならないことが稀にあり、O脚の原因となってしまいます。
ですが、足首や膝、股関節を調整することで、脚の開き具合を良くすることができます。
次に「治るO脚」について、3つのパターンが考えられますので順に説明します。
1:インナーマッスルが衰えている
2:内転筋群が衰えている
3:骨盤の歪み
1:インナーマッスルは、体の深部にある筋肉で、人間の体を支えている筋肉です。インナーマッスルが衰えるということは、体を支えている筋肉が退化してしまうので、体重を支えきれなくなります。
そうすると体の重さが圧し掛かり、外へ外へと(文章が途中で切れているようです)
体重がかかることによってO脚になりやすくなります。
2:内転筋が衰えている
内転筋は太ももの骨と骨盤を繋ぐ筋肉です。
骨盤の前面にある「恥骨(ちこつ)」から始まって大腿骨に繋がっている筋肉や、骨盤の背面にある「坐骨(ざこつ)」から始まって大腿骨に繋がっている筋肉で構成されており、主に脚を閉じる時に使われます。
また、骨盤を正しい位置に保つ役割もありますので、内転筋が弱ると膝が開き気味になってしまいます。
イスに座っている時に、両脚が開いてしまう方は、内転筋が衰えている証拠です!
内転筋は他の筋肉と比べて日常生活ではあまり使わない筋肉のため、筋力の弱い方が多いです。ただその分トレーニングすれば、簡単にトレーニングの成果が現れます。
3:骨盤の歪み
出産・姿勢不良・脚を組むなど、骨盤が歪んでしまう原因は様々です。骨盤が歪んでしまうと、バランスを保つために重心が下がり、体重が外側に掛かることで、脚全体の骨・関節の外側に負荷がかかるようになります。
すると外側の筋肉ばかりが酷使され、内側の筋肉は衰え、発達した外側の筋肉が脚の骨を引っ張ることで“O(オー)の字”の形に弯曲させ、O脚の形成を強めます。
これらの他にも様々な原因が考えられますし、まずは専門医に診てもらうことが必要です。
骨盤が原因のO脚によって、起こりうる不調とメカニズムは?
骨盤が原因ということで特別コレといった不調があるわけではありません。原因が違っても症状としてはほとんど同じで、「腰痛」「肩凝り」「膝の痛み」「変形膝関節症」などが代表的な不調です。
骨盤が原因となるO脚のメカニズムは以下のとおりです。
1:骨盤が歪む
2:左右の股関節の位置が外側に寄る
3:脚全体の骨・関節も外側に移動し、体重が外側にかかりやすくなる
4:下半身の外側の筋肉が積極的に使われ、その分さらに外側の筋肉の筋肉量も増える
5:内側の筋肉は緩み、足首もねじれ、足の裏の外側に体重が乗りやすくなる
6:発達した外側の筋肉が、脚の骨を引っ張ってO字状に弯曲させる
骨盤矯正でO脚は治療できる?
まず骨盤矯正だけではO脚を改善させきることは難しいでしょう。メカニズムを解説したように、O脚の原因は骨盤だけでなく、膝や足首、筋肉も関わり、影響も与えます。身体全体を通じて矯正する必要があります。
当院ではO脚矯正を目的に骨盤矯正を行なっているわけではありません。ですが、当院の骨盤矯正の矯正内容のうち、O脚の改善に繋施術があります。
それは「骨盤の歪みを取り除き、骨盤を締めること」「足首の矯正」「太ももの内側の筋肉を鍛えるボールトレーニング」です。それぞれの矯正がどのようにO脚の改善に繋がるのかをお話しします。
骨盤矯正を行うメリットとは?
当院の骨盤矯正であれば、骨盤だけでなく他の場所にもアプローチをしますので、目的は違いますが、O脚の改善も見込めます。ただO脚矯正を目的とした方が回数や期間が掛かります。
【当院でのO脚の改善に繋がる施術】
「骨盤の歪みを取り除き、骨盤を締めること」
骨盤の歪みが原因ですので、骨盤を正すことは最優先です。ズレや広がりを本来の位置に戻すことを目的とします。
「足首の矯正」
足の裏の外側に体重が乗ると、足の裏は内側を向こうとします。自宅で上を向いて、足を伸ばしてみて下さい。足の裏同士が向かい合うように内側を向いていませんか?O脚に繋がる要因です。
当院では筋肉に鍼をし、足首をテーピングで矯正します。足の裏が正面を向くようにするための矯正です。足の裏が正面を向くことで、左右の膝が寄ります。膝が寄れば必然的に、O字状だった足も、丸みが改善されることでO脚の改善に繋がります。
「太ももの内側の筋肉を鍛えるボールトレーニング」
太ももの外側の筋肉が引っ張ることで、O脚は助長されてしまします。本来、当院が行うボールトレーニングは太ももの骨の向きを変える為なのですが、太ももの内側の筋肉を鍛えることで、内外の筋肉バランスが整い、外に引っ張られていた脚が真っ直ぐになります。
まとめ
O脚の矯正をする場合、O字状の脚だけにとらわれず、骨盤や足首、筋肉バランス、体重など、全身全体を評価したうえで、矯正することが必要です。また「治るO脚」と「治りにくいO脚」があるので、まずは判断ができる人に見てもらいましょう。
このブログを書いたスタッフ
[整体師]
鮫島 千華(さめしま ちか)
学生時代は剣道に励んでおり、日々竹刀を振っておりました。 現在は、産後の骨盤矯正をさせていただいております。 産後のお悩みを解消できるように頑張っていきます。