骨盤の筋肉とは?骨盤周りの筋肉と腰痛の関係
2019年04月18日
骨盤周りにはさまざまな筋肉があります。今回は骨盤周りの筋肉、骨盤底筋などについて紹介。骨盤周りの筋肉と腰痛の関係についても解説します。
骨盤と筋肉の仕組み
骨盤にはとても多くの筋肉がついていて、上半身と下半身を繋ぐ役割があります。骨盤から身体の上にも下にも筋肉が伸び、「立っている時」でも、「座っている時」でも、常に骨盤周りの筋肉は働いています。
骨盤周りにはどんな筋肉がある?
骨盤周りにある代表的な筋肉と役割について紹介します。全部を詳しく紹介すると、すごい量になってしまいますので代表的な筋肉を紹介します。
・腸腰筋(大腰筋+腸骨筋):太ももを上げる動きや、足を外側に向ける動きの時に働きます。
・大腿筋膜張筋:股関節を曲げる動きや、足を内側に捻る動き、足を外に開く動きをする時に働きます。歩行時や運動時の足を前へまっすぐに出す動きをします。
・大腿四頭筋(大腿直筋+外側広筋+内側広筋+中間広筋):膝を伸ばす動きや、太ももを持ち上げる動きをします。
・内転筋群(大内転筋+小内転筋+長内転筋+恥骨筋+薄筋):足を内側に閉じる動きや、内側に捻る動き、股関節を伸ばす動きに関与します。
・殿筋群(大殿筋+中殿筋+小殿筋):3つの殿筋を使うことで股関節のあらゆる動きを行ないます。
・ハムストリングス(大腿二頭筋+半腱様筋+半膜様筋):膝を曲げる動きや、足を後ろに伸ばすような動きをし、歩行やランニング時のブレーキ動作や、上半身を起こす時に働きます。
骨盤底筋について。鍛えるメリットは?
産後に尿漏れを感じる悩みの原因となる筋肉が骨盤底筋です。厳密には骨盤底筋群と言い、複数の筋肉の集合体なのです。肛門挙筋群(腸骨尾骨筋+恥骨尾骨筋+恥骨直腸筋+恥骨会陰筋)+尾骨筋+深会陰横筋+浅会陰横筋と多くの筋肉から成り立っています。
子宮や膀胱などの内臓の重みを支えたり、腹圧を高めたりする役割があります。
子宮脱や尿漏れは産後に限らず加齢とともに悩みの種となるので、トレーニングをしておいて損はないですし、鍛えておいた方が良いでしょう。
腰痛と骨盤周りの筋肉の関係
腰痛は大きく分けると脊椎由来や神経由来、内臓由来、血管由来、心因性などに分類されます。
そして腰痛の多くは脊椎由来に含まれる、筋・筋膜性腰痛と呼ばれる腰痛です。骨盤周り、特に背中腰の筋肉が原因となって引き起こされる腰痛です。
筋・筋膜性腰痛は日常生活やスポーツ時など動かした時に痛みを感じ、安静にしていると痛みは軽減したり感じなかったりします。腰背部の筋膜は腰全体を覆っているので、痛みを感じる場所も骨盤の両脇から、仙骨、背中にいたるまで広い範囲となります。
基本的に筋・筋膜性腰痛症の原因は筋疲労や姿勢の悪化などです。
中には、椎間板の変性や変形性脊椎症、腰椎分離・すべり症、骨粗鬆症などの疾患が原因となり、二次的に筋・筋膜性腰痛症を起こしている例もあります。
痛みに悩まされるようであれば、自己判断をせずに医療機関で診てもらいましょう。
このブログを書いたスタッフ
[整体師]
鮫島 千華(さめしま ちか)
学生時代は剣道に励んでおり、日々竹刀を振っておりました。 現在は、産後の骨盤矯正をさせていただいております。 産後のお悩みを解消できるように頑張っていきます。