首の痛みが突然起きた時の対処法
2019年03月12日
こんにちは。かとう鍼灸整骨院の谷口です。
首の症状でお悩みの方が多いと思います。その中でも、突然の首の痛みがあった時にどうすればよいかがわからない方もいらっしゃると思います。
揉んで大丈夫なのか?安静にしていればよいのか?または病院に行く必要があるのか?などの疑問に対し解説していきたいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
首の構造とは
首は重たい頭を支える非常に大切な場所です。頭の重たさは5-6kgあるといわれていて、ボーリングの玉と同じような重さになります。首は常に頭を支えていて、普段から負担がかかり続けています。
頭は7つの首の骨(頚椎:けいつい)で支えられています。第一頚椎から第七頚椎までが首の骨に当たります。上から順番に第一頚椎、第二頚椎と下っていき、下になるほど骨が大きくなっていきます。
そして椎骨(ついこつ)と椎骨の間には、ほぼ水でできているクッション材(椎間板:ついかんばん)があり、その周りにはやわらかい組織や筋肉などがあります。
そのおかげで前後への首の曲げ伸ばし、そして左右のねじりや横に倒す、ぐるりと首を回す動作などいろいろな動作ができるようになっています。
首は重要な役割を担っており、姿勢が悪い、加齢など様々な理由で変化が起こりやすく痛みやシビレなどの症状が出やすい場所でもあります。
また背骨の中心には脊柱管(せきちゅうかん)というものがあります。その中を人間の体をコントロールする器官である脊髄(せきずい)が通っており、何かしらの理由で脊髄に異常が起きると、首以外にも体のあちこちに障害が起きてしまう可能性があります。
どんな首の痛みが出ていますか?
首の痛みの症状はいろいろあります。
首を回すと痛い、横に倒そうとすると痛い、何もしてなくてもズキズキとして痛い、腕を伸ばそうとすると首が痛いなどです。
様々な痛みがあるとは思いますが、結論をお伝えしますと、首の痛みだけであれば大丈夫です。安心してください。
ただ、それに伴い激しい頭痛や高熱、嘔吐、首を前に倒すことがほとんどできないなどがある場合は、症状がきつくなる前に内科に行かれることをおすすめいたします。
理由ですが、髄膜炎により首が痛く、熱が出ている場合があるためです。また、高血圧の状態でも首が回りにくくなる、首の違和感が出現することもあります。
首が動かしにくい原因の多くは寝違え
首が回らない、横に倒せない症状が出ている時、一番疑いがあるのが「首の寝違え」です。主に、首の横についている筋肉や肩甲骨を引っ張り上げる筋肉の繊維が傷ついている状態です。傷つき方として、伸ばされて痛める、捻られて痛める、圧迫などの急な刺激により痛める場合があります。また、痛め方によっては骨同士をつないでいる靭帯や関節に問題があることもあります。
首の寝違えの対処法で大切なことは、自分で「痛い部分を触らない」ようにしてください。
痛みのある部分は、おそらく熱を持っている炎症という状態になっています。
安静にしていても痛む場合は、その部分を直接、氷で冷やすようにしてください。
ビニール袋などがあれば、その中に少量の水と大量の氷を入れて作り、その部分を10-15分ぐらい冷やしてください。
冷やす目的は、痛みを抑えること、炎症を早く引かせることです。
炎症は一般的に痛めてから3日間ぐらい続きます。
その後、慢性期に入り筋肉や関節の硬さが残ります。
慢性期になったら、肩甲骨を動かす、ストレッチや、筋肉の硬い部分を圧迫してゆるめることが有効になります。
ストレッチ方法ですが、首の横の筋肉を伸ばしたい時は、その筋肉の反対の方に倒してみましょう。例えば左の首が痛い場合、右の首を横に倒し、そのままの状態をキープしたまま深呼吸を行い30秒間伸ばす方法があります。あと、体はまっすぐにしたまま、首を前に倒すことでも肩甲骨を引っ張りあげる筋肉のストレッチを行うことができます。
おおよそ、1週間ぐらいたつと痛みはほぼ治まります。
もし収まらない時は「頚椎の関節のズレがある」「ほかの部分の筋肉が固まっている」「ほかの疾患の可能性がある」という可能性があります。
その場合は、整骨院に相談してみることをおすすめいたします。
問診で状態を見て、まず治せるのかどうか、どういう理由で治りが悪いのか、どうすれば治るのかがわかるようになります。
そのほか考えられること
さきほど、首の寝違えが多いとお伝えしましたが、そのほかにも考えられることがいくつかあります。
手にしびれが伴う時は、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、肺の腫瘍などの疑いがあり、1週間以上しびれが続く時は整形外科で一度診て頂くのが良いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。つらく激しい首の痛みに対しては、ほかに症状がないかをチェックすることも大切です。たかが寝違えだろうと安心していると、重症になる場合もありますのでご注意ください。
かとう鍼灸整骨院では問診をしっかりと行い、患者様がどのような状態になっているのかを細かく丁寧に診させていただきます。首の症状でお困りの方は、一度ご相談ください。
このブログを書いたスタッフ
院長 [はり師・きゅう師]
冨田 達也(とみた たつや)
学生時代はサッカー・フットサルをし、社会人でフルマラソンをしました。 現在は兼業主夫として毎日いろんな学びを楽しく得ています。 それらの経験を施術に活かして、受けて頂ける皆様に還元をしていきます。