産後の骨盤の開きをチェックする方法と開きすぎで起きる不調とは?
2019年01月23日
腰痛や不調の原因に「もしかして骨盤の開きすぎが関係しているかも」と、不安に感じていませんか?今回は骨盤の開き・歪みをチェックする方法、骨盤が開くメカニズム、骨盤が開きすぎることによる不調についてご紹介します。
骨盤の開き・歪みをチェックする方法
まず骨盤の開きについてお話します。
よく骨盤矯正を受けられるお母さんに、「どのぐらい開いていますか?」と聞かれます。骨盤が開いていることに関して私(かとう鍼灸整骨院松本院:井上優希)の見解としては、妊娠前の状態を知らないので、一概に数値としてはお伝え出来ません。どのぐらい開いたかは、わからないと言うのが正直な意見です。
ただ本当に感覚的な話なのですが、開いているかどうかは感じ取れます。当院では骨盤矯正は基本的に計6回受けて頂きます。計6回受けて頂ければ、骨盤の開きを戻す自信はあります。
矯正を受ける前と、矯正後にズボンを履いて頂いて、履き心地を比較して頂くと骨盤が締まったことが体感しやすいです。計6回と話しましたが、身体の状態によっては3回目や4回目で終わる方もいます。必要以上に来て頂くこともありません。
骨盤の開き・歪みをチェックする方法とは違う内容でしたが話しを戻します。
骨盤の開き・歪みをチェックする方法は簡単です。
- 足を伸ばして力を抜いて上向きに寝て下さい。
- 左右のつま先の向きを確認します。
左右のつま先はバランス良く開いていますか?どちらか一方だけが大きく開いたり、内側を向いていたりしていませんか?
骨盤が不自然に開き、歪むと左右で筋肉のバランスに差が発生します。骨盤から足に繋がる筋肉が、足を引っ張ったり、緩ませたりするので指先の向きに違いが現れます。
ぜひ、ご自分で試してみて下さい。
なぜ骨盤は開いてしまうのか
なぜ産後に骨盤が開いてしまうのかというと、簡単に言うとリラキシンと言うホルモンの影響です。
大きくなった赤ちゃんを出産する際に、骨盤が閉じたままだと、赤ちゃんは出て来られません。そのため、リラキシンと言うホルモンの働きで、筋肉と靭帯が緩みます。筋肉や靭帯が緩んだおかげで骨盤が広がり、産道を赤ちゃんが通れるのです。
そして出産後に骨盤は元の大きさに戻るのですが、ほとんどの骨盤が元の大きさには戻り切りません。ずっと安静にしていられれば、元の大きさに戻るのですが、家事や育児があり、お母さんは動きっぱなしです。安静にしていられないがために、骨盤は戻り切らないのです。
骨盤が開くことで起きる不調
骨盤が開いたままでは、様々な不調を起こす可能性があります。下記を参考に当てはまることがあれば、骨盤矯正を受けてみて下さい。
体型の変化:やはり妊前の体型とは変わります。お腹周りや、太もも周りが特に気になる部分だと思います。
体調の変化:妊娠、出産に伴い身体の中のホルモンバランスは大きく乱れます。結果的にその乱れが体調面にも大きな影響を与えます。
姿勢が悪くなる(猫背):骨盤が後傾することにより、腰椎が乱れます。その乱れのバランスを取るために、腰より上にある頸椎や胸椎が本来とは違う格好になり、結果的に猫背や姿勢の乱れに繋がります。
腰痛・肩こり:妊娠や出産に伴い、無理な姿勢で育児や家事をする機会が多くなると思います。無理な姿勢が続くと身体に大きな負担となり、腰痛や肩こりといった症状が表れます。
尿漏れ・お湯漏れ:出産に伴い骨盤底筋が緩みます。骨盤底筋は骨盤を支える筋肉なのですが、骨盤や膣を開かせるために必然的に緩み、そのまま放置しておくと尿漏れやお湯漏れに繋がります。
不妊:骨盤の左右のバランスが乱れると、左右の靭帯の張力も均一でなくなり、子宮内膜も左右どちらかに偏ります。左右の張力が不均一になると子宮内膜の一部が薄くなり着床しにくくなるのです。また産後は骨盤が後傾することで、本来は背中向きの子宮口が、下向きになることも着床しにくくなる原因のひとつです。
内臓が垂れ落ち機能低下:臓器は腹膜という膜に吊られているので重力が掛かっても落ちることはないのですが、産後は基本的に臓器が全体的に垂れ落ちると言われています。
注意したいのは「骨盤臓器脱」という疾患。骨盤底筋の弛緩が原因で、膀胱や直腸、子宮が膣から出てしまうというものです。発症させないためにも骨盤の状態を整えることが重要です。
ポッコリお腹:腸内ガスと腹部のむくみが原因でポッコリお腹に見えてしまいます。
骨盤が開いていると、この他にも様々な症状の原因となります。
何気ないことでも骨盤の開きが原因な事がありますので、何か不調がございましたら、お気軽にご相談下さい。
このブログを書いたスタッフ
[整体師]
鮫島 千華(さめしま ちか)
学生時代は剣道に励んでおり、日々竹刀を振っておりました。 現在は、産後の骨盤矯正をさせていただいております。 産後のお悩みを解消できるように頑張っていきます。