骨盤を整えるために知っておきたい骨盤・股関節の仕組みとは?
2018年12月18日
出産や生活習慣によって骨盤が歪むと、体の不調や痛みを引き起こす元になってしまいます。
今回は骨盤を整えるために知っておきたい骨盤・股関節の仕組みを解説。
「産後の不調が気になる」「腰が痛い」という方はぜひご一読ください。
骨盤の仕組み
骨盤は「腸骨」、「座骨」、「恥骨」、「仙骨」、「尾骨」という骨によって成り立っています。上半身は背骨、下半身は太もも、身体の中心部分で、身体のバランスを担っています。歩いている時も、座っている時も骨盤が大きな支えとなることで、人は動くことができるのです。
また「腸骨」、「座骨」、「恥骨」はバラバラな骨ですが、大人になる頃には1つの骨となります。3つの骨をあわせて「寛骨」と呼びます。インターネットで骨盤について調べると…「寛骨」、「仙骨」、「尾骨」の3つで骨盤と書いてあったりしますが、それもまた正解です。
股関節の仕組み
股関節は、太ももの骨と骨盤で成り立つ関節です。筋肉や靭帯で固定され、人の身体の中で一番強い靭帯の大腿骨頭靭帯と言う靭帯も股関節にあります。
太ももの骨の股関節を構成する部分は丸くボールの様になっています。また受け皿となる骨盤は包み込むようにグローブの様になっています。球状なことにより、股関節は前後左右と自由に動かすことができるのです。ですが自由が利きすぎるので、筋肉や靭帯内で最強と呼ばれる靭帯で補強をしているのです。
骨盤・股関節が歪む原因と歪みによる不調
骨盤や股関節は日常生活で常に負荷が掛かっています。歩行時や運動時はもちろんですが、座っている際も骨盤と股関節には負荷が掛かります。唯一寝ている時だけは負荷が掛かりにくい状態ですが、全く負荷が掛からないわけではありません。
姿勢の乱れ、筋肉バランスの乱れ、日常生活動作のクセなどが原因となり、骨盤に負荷が掛かることで歪みに繋がります。
骨盤が歪みますと、前後左右の筋肉はバランス良く引き伸ばされません。例えば骨盤が右側に傾いた場合は、骨盤の右側の筋肉は緩み、左側の筋肉は伸ばされます。骨盤周りには数多くの筋肉が存在しますので、常時緩んだり伸びたりすることで左右の筋肉のバランスに差ができ負担がかかり、痛みとなります。
治療として筋肉をストレッチやマッサージをすることで、一時的に痛みや不調は軽減するでしょう。ただそれは、あくまでも対処療法と呼ばれる、その場しのぎの治療となってしまします。筋肉の痛みの根本的な原因は骨盤の歪みだからです。
何度治療をしても痛みや不調を繰り返してしまう方は、骨盤矯正を行なっている整骨院に行ってみてください。骨盤が歪んでいる可能性があります。診てもらいましょう。
骨盤・股関節を整える方法は?
骨盤や股関節を整えるのはセルフケアではとても難しく限界があります。骨盤矯正を行なっている専門の整骨院で診てもらうことが最善です。
ただ整骨院に通う際にストレッチなどのセルフケアをしておいた方が、治りやすく矯正しやすい筋肉や場所があります。今回はセルフケアの方法を紹介致しますので、ぜひ実践した上で整骨院に行ってみてください。
お風呂上りや、寝る前に実践してみてください。
- 腸腰筋のストレッチ
- 大腿四頭筋のストレッチ
- 腰椎の矯正
腸腰筋のストレッチ
① 正面を向き前後に大きく足を広げます。ゆっくりと深く腰を下ろします。
② 更に深く下ろし、後ろ脚の膝を地面につけます。この時後ろ足の足首は、足の裏が地面を向かずに、足の甲が地面に着くような形で構いません。
③ 上半身を真っすぐ立てるほど、大腰筋がより強くトレッチされますが、無理に真っすぐに立てる必要はありません。大腰筋に無理なストレスがかからない程度にとどめます。無理をすると正面から見た時に、体幹が前脚側に傾いてしまいます。
大腿四頭筋のストレッチ
① 足を真っすぐ前に伸ばして座ります。
② 片足を正座の様に膝から曲げます。
③ より負荷をかけるためには、足を曲げたまま上半身を後ろに倒し、上を向いて寝ます。
腰椎の矯正
① バスタオルなどの少し大きめのタオルを用意します。
② 硬くなるように強く丸めておきます。
③ 両足を前に伸ばして座ります。
④ 丸めておいたタオルを腰に密着するように当てたまま置きます。
⑤ そのままタオルの上に乗るような感じで上を向きながら寝ます。
⑥ お尻の上の部分(腰)が伸ばされる様になり、産後後湾しやすい腰椎を前湾させます。
⑦ 腰の反りがきつく感じたり、余裕を感じたりする様であれば、タオルの太さや硬さで調整してください。
このブログを書いたスタッフ
[整体師]
鮫島 千華(さめしま ちか)
学生時代は剣道に励んでおり、日々竹刀を振っておりました。 現在は、産後の骨盤矯正をさせていただいております。 産後のお悩みを解消できるように頑張っていきます。