「むくみ」の仕組み
2016年08月05日
「むくみ」の仕組み
足がだるく、腫れぼったくて靴が履きにくい…
夕方になると靴下を脱いだ時になかなか跡が消えない…
こんな経験はありませんか?
特に強い痛みがでるわけでもないけれど、しつこくてうっとおしいあの症状。そもそも「むくみ」とは一体何なのでしょうか。
「むくみ」とは
人間のからだは頭の先から手足の先まで細胞(さいぼう)という小さな生き物の集まりでできており、血液に含まれる養分をもらって活動しています。また、細胞の活動によって生じた老廃物は静脈(じょうみゃく)やリンパ管と呼ばれる管で回収され、別の場所へ運ばれます。しかし何らかの理由でこれらのルートが滞って流れが悪くなってしまった場合、回収できない老廃物と水分が溢れた状態になってしまいます。これが「むくみ」です。
「むくみ」の原因は?
そもそも、「むくみ」はなぜ発症するのでしょうか?
筋肉が原因の場合
からだ中の水分や栄養分は心臓の力で送り出し、戻ってくる水分や老廃物は筋肉(特にふくらはぎ)が収縮する力で送られます。筋力の低下や筋肉の過剰な緊張によって収縮する力が弱くなると、しっかりと水分や老廃物を送る事ができなくなります。
塩分の取り過ぎが原因の場合
体にとって塩分(ナトリウムイオン)とは不可欠な栄養分ですが、摂りすぎるとむくみの原因になる事もあります。特に偏った食事が多い方、塩辛い食べ物が好きな方は要注意です。
ナトリウムイオンは全身の細胞のまわりを取り囲んでいる水分(細胞外液)に多く含まれており、水分を蓄えておこうとするはたらきがあります。細胞の内側と外側の栄養分や水分の濃度を整えるにあたり、細胞の外側にあるナトリウムイオンが細胞の中に入ることがあります。細胞の中でナトリウムイオンの水分を蓄える力が強くなりすぎてしまい、水分の流れが滞ってしまいます。
内臓が原因の場合
腎臓が原因の場合、手足だけではなく全身のむくみが発生し、顔色が黒っぽくなるという症状が出ます。心臓が原因の場合、むくみ以外に動悸や息切れ、顔色が白っぽくなるなどの症状が出ます。
専門医に相談すべきことも
上記で「内臓が原因」の症状があてはまる方は早めに専門医の診察を受けましょう。
腎臓が原因かもしれない場合は泌尿器科、心臓が原因かもしれない場合は循環器科を受診して下さい。筋肉や塩分の取り過ぎが原因かもしれないと思われた方はぜひ当院スタッフにご相談下さい。
神戸市兵庫区・長田区で「むくみ」にお悩みなら、当院にご相談を
このブログを書いたスタッフ
[はり師・きゅう師]
池嶋 洋介(いけじま ようすけ)
趣味は旅行、音楽ライブなどの楽器の生演奏を聴く事。 水泳・器械体操や格闘技の経験があります。 西洋医学と東洋医学、それぞれの良い所を使って日々施術させて頂いております。